Dr.コトー診療所

Dr.コトー診療所の特番(2夜連続)を見ました。いや〜やっぱいいっすよ。泣けますよ。TVシリーズのコトーは島の設定を残して原作とは違う作品になってしまったと思っているけど一作品としてみると非常によい作品だと思う。医療ものではあるけどもメインは医療そのものではなく島民との人間関係。この島民たちが暖かくて非常に泣ける。

今回の特番ではメインとなる話しは2つ。島唯一の看護婦である彩佳の母親が半身不随になる話と、コトーの事を島で一番慕っている子供である剛洋が中学受験のため本土へ渡る話。この2つは話しとしては全くリンクしてなかったけど同じぐらい感動できる内容だった。前者は妻が倒れた夫とその幼なじみのやりとりが最高に泣ける。半身不随になって字を書く練習をしていた最中、よれよれの字で「死にたい」と書いた紙についてのやりとりだったけど「死んだら何にもならない」という台詞がなんとも重いこと。後者は本土へ渡るクラスメイトへ送別会を開き、歌を歌うところが良かった。さらに、受験のための金を捻出するために漁船を売り払った父親である漁師が、船で島を発った子供からのタオルを受け取るシーン。ここまでの複線がかなりハードだった上に本土を子供を送るとなってもその寂しさとかを口にしなかった分感動が倍以上に感じられた。

この作品のある種欠点と言っていいのがやはり柴崎だろう。看護婦でいわゆるヒロイン役であること自体はかまわないのだが、忙しいとか半島ロケが嫌だとか(事務所側らしいが)で今回含め2回行われた特番2回ともお休み。今回はいるにはいたけど途中で本土の病院を見るとかいって離脱。肝心な所はほとんどいなかったように思う。一応ストーリーには不自然な部分はなかったと思うけどやはり島からいなくなるようなストーリーは問題ではなかろうか。しかも今回は実の母親の問題だったし。今回みたいに定期的に特番をくんでいくならいっそキャストを変更した方が良いのではないかと思える。